不安を感じている患者とのコミュニケーションの方法
不安そうにしている患者に対して看護師は、言葉や行動などの表面的な要素だけを読み取って判断すればいいわけではない。じっくり話を聞いて不安の原因になっていることを正しく理解する必要があるのだ。
静かな場所で真摯に話に耳を傾けることで不安を軽減し、信頼関係も強めることができるのを看護師は知っておこう。話をする時には、手を握ったり身体に優しく触れることで安心感を与え、患者の不安な気持ち和らげることができるのだ。足浴や手浴を行いながら、コミュニケーションをするようにすると本音を話してくれることもある。
また、患者は治療や検査に関して不安を感じることも多い。その場合に看護師は、手術や検査の日程や手順、どんなことをするのかなどを十分に説明しておく必要がある。痛みが出た時の対処法なども伝えておけば、不安を軽減できるだろう。不安を感じている患者は、看護師の態度や言葉、表情などにも敏感になっている。イライラしていたり対応が雑だったりすると、さらに不安感が増してしまう。忙しい時でも穏やかに丁寧に対応するようにしなければならない。
患者の不安感を取り除くなら、患者は治療に対して前向きになれたり自己決定がしやすくなる。そうすると治療効果も高まり、治療機関や入院期間が短くなる。結果的に患者と家族の負担も軽減されるのだ。医療機関やその中で働く看護師にとってもメリットがあるので、不安感を取り除き信頼関係を築けるような看護をすることがとても大切であるといえる。